2005年08月25日
セアカゴケグモの毒はどのくらい?
こんばんは。ドラマの電車男に感動して泣いたりするbacです。
さて、長い潜伏期間を経て、最近になって再び発見されたセアカゴケグモ。毒があると報じられるものの、実際はどれほどの毒なのでしょうか。
例のごとく、その道のプロに聞いてみました。
今回は津島の昆虫館http://yohbo.main.jp/を運営されている、yohboさんのブログで質問させていただきました。
そして、nephilaさんが回答してくださいました。まことにありがとうございます。
質問:
最近また話題にあがっているセアカゴケグモの毒はどのくらいの物なのでしょうか。
また、噛まれた時の応急処置などを教えていただけますでしょうか。
回答:
セアカゴケグモが群馬で発見されたとして、18日の新聞が賑やかでしたね。先ず、2つの事を念頭において下さい。
1)1995年、本邦(大阪高石)で最初に発見された折、その毒性が誤って流布されたこと。それは、分類がはっきりしておらず、混乱していたことも原因のひとつ。クロゴケグモを基準種として、世界に分布する類似種をその亜種とする立場と、それぞれに別種とする立場があったこと。1種とする考えであれば、情報が不足した状態では、当然のことながら、最も毒性の強い亜種のことが取り上げられ、その結果、誤って報道流布され、イメージが定着してしまったこと。
2)世界には多くのゴケグモ属の種が居て、その毒性も生態も異なるので正確な同定が必要であること。現在では基本的に別種とされる。/約30種。セアカ(オーストラリアなど)、クロ(北米)、ハイイロ(熱帯)、ジュウサンボシ(地中海)など。
さて、問題の種がオーストラリアからの移入種であるセアカゴケグモであるとすれば、生態学的に大人しく毒性もそれほどでないとされる。
治療は、一般には抗ヒスタミン剤,ステロイド剤,鎮静剤など対症療法で充分であるとされる。しかし、中毒症状がきわめて深刻な場合、あるいはリスクの高い層(5歳以下・60最以上)では、ショック症状を防ぐ対策をとりながら抗血清(馬血清)を用いる必要がある。きわめて重症の場合は,呼吸管理,心肺機能監視モニターなどの緊急医療を必要とするが、オーストラリアでの2000症例のうち、このような例は10例(0.5%)のみと少ないそうです。抗血清使用開始以後、死亡例はない。
《参照のこと》
ゴケグモ属の分類
http://www.ne.jp/asahi/kitazumi/a/seaka/gokezoku.html
日本へのゴケグモ類の侵入 1996.衛生動物
http://homepage3.nifty.com/~hispider/venom/gokegumo.htm
毒グモとその毒(1)日本に生息する毒グモ1996.現代化学
http://homepage3.nifty.com/~hispider/venom/dokugumo1.htm
毒グモとその毒(2)代表的なクモ毒とその作用機構1996.現代化学
毒はそれ程強くないようです。しかし安易に触れないようにしてください。
投稿者 bac : 2005年08月25日 17:39
